Cityかまがや101号

おしゃらく踊りをオペレッタに
「未来への伝言」 おしゃらく踊り
 それはみんなが知っておくべきもの

未来に伝えたい 鎌ケ谷市指定無形民俗文化財「おしゃらく踊り」を広めようと、鎌ケ谷小学校6年生が保存会の指導を得て、音楽授業の一環としてオペレッタ上演にこぎつけた。
 11月19日(土)鎌ケ谷小学校体育館にて、中学生、父兄、地元一般の人々にも公開され、会場は大きな感動に包まれた。  おしゃらく踊りを中心に、天照大神や地元八坂神社なども登場させた1幕4場の物語は約35分にまとめられ、約180人の6年生全員を出演させるというもの。  児童らは保存会の人たちと共演。おしゃらく踊り、三味線、鉦、太鼓、ピアノ、歌、せりふと盛りだくさんな舞台を成功させた。

音楽教育の中で
 きっかけは同校で音楽を教える鈴木智恵先生が、数年前「おしゃらく踊り」に出会ったこと。伝統芸能が消え行くことに危惧を抱き、子どもたちが受け継いでいって欲しいとオペラ上演を企画。同小出身のむたなごみさんに脚本を依頼、作品が出来上がった。
 保存会の人たちの踊りを子どもたちが初めて見たのは4月下旬。6月頃からは音楽と総合学習の時間を使って、本格的な練習が始まった。以来6ヶ月余り、すっかり踊りも三味線も上手になった。
 実行委員長の宮崎花菜さんは「練習しているうちにわかって楽しくなった」市川貴陽さんは「今日が一番よくできた」と満足感でいっぱいだ。  保存会の稲見さんらもオペレッタの中のおしゃらく踊りという初めての共演に「私達も一緒にやれて楽しかった。これを機会に地域に広まって欲しい」と子どもたちに希望を託す。
 すばらしい出来映えに一回きりの上演ではなく毎年恒例になることを願わずにはいられない。続けてこそ、おしゃらく踊りを未来へとつなげていけると信じるから。

 関東地方発祥の農民芸能の ひとつ「おしゃらく踊り」

 鎌倉時代に一遍上人が念仏を広めるため、創始した踊り念仏を原型にして、江戸時代後半にはごぜなどの旅芸人によって村々に広まり、東葛地方では「おしゃらく踊り」として現在に伝えられている。

 踊り手が化粧をして、長襦袢やきれいな着物を着て踊ったことから「おしゃれ」という言葉がなまって「おしゃらく」になったといわれる。小道具として、豆絞り、扇を使う。摺り鉦と締め太鼓、三味線による伴奏で、「高砂」「木更津」などの唄に合わせて、手踊りする。
 鎌ケ谷には明治の中ごろ広まったといわれ、市内では軽井沢地区に残っており「鎌ケ谷市おしゃらく踊り保存会(昭和58年1月1日設立)」によって継承保存されている。  「昔は人が集まるたびにおしゃらくの唄と踊りが演じられた。農閑期の最高の楽しみだった」と、会長を務めた故小金谷清さん・ヨシさんご夫妻は語っていた。

▲おしゃらく踊り保存会の皆さん。。61年12月に鎌ケ谷市無形民俗文化財に指定された