Cityかまがや109号 鎌ケ谷の自然を訪ねて 108

鎌ケ谷について、もっと、 もっと、語ってみませんか… 写真と文 秋山秀一

 「千葉県が誕生して今年140年になるんですよね。東経140度となんか関連付けられないかな~って、考えてみたんですけど…」  という話から、 「今年は2014年で、千葉街道は国道14号線。14という数字にも縁があるんですよね」  と、市役所職員のSさん。  こういう何気ない雑談の中から、ひょいっと、光るものが出てくることがある。その話をそばで聞いていた人が、 「何をつまらないこと言っているんですか」  なんて、いうようなところからは、何も出てこない。  ここで大事なのは、こういうことを、面白がってやる、という気持ち。さらに、そばにいる人も、 「14日に、何かからめてイベントやるのも、いいですよね。一年が12月までじゃなくて、14月があれば、いいのにな~。残念」  なんていいながら、いつの間にか話に加わってしまっている、というのが、理想的。そんなところから、尖がった新しいアイデアのようなものが出てくるもんである。このユルユル感ともいえる心の余裕、も、大事なんだよな~


 市役所の屋上や東武電車に乗ったときに富士山が見えると、いい気持ちになる。そういうもんだ。 「私の部屋から富士山が見える」  という人は、ひとまず置いておいて、誰でも、その気になりさえすれば、富士山を見ることができる、というのが、いい。  鎌ケ谷市内を歩いていて、富士山が見えた。なんて、ことがあると、これは、もう、いい気持ちを通り越して、なんか、ものすごく得した気持ちになる。 「道を歩いていて富士山が見えるところなんて、そんな場所が鎌ケ谷市内にあるんですか」  という人に、そっと教えよう。  あるのです。ぼくが知っているところだけでも、数ヶ所・・・。冬の空気が澄んだとき、鎌ケ谷の大地に立ったまま、富士山がはっきり見えるところがあるのです。どこにあるかは、自分で見つけてください。そのためには、鎌ケ谷市内を歩いてみないとね。


 愛知県の岡崎に、カクキューの商標で知られる合資会社八丁味噌がある。ここを取材で訪れたとき、管理部長のOさんに一階の事務所のご本人の席に腰掛けるように勧められるまま、その椅子に腰掛けた。そしてそこから窓の外を見ると、なんと、岡崎城の天守閣が眺められるのだ、驚いたね~。岡崎城から西へ八丁。この両者をまっすぐ結ぶ線の間に視界を遮るような建物が一切建ってないのである。このことが、現在までずっと守られてきた。岡崎にはこんなすごい歴史の重み、が、ある。

 鎌ケ谷には鎌ケ谷の、この自然の恵みがあり、そしてまた、これからつくられる延々と未来へと続く素晴らしい歴史の重み、が、ある。そうあってほしい、と、思う。その結果が残せるかどうかは、いつの時代もそのときそこに暮らす人々の腕にかかっている。
「Cityかまがやのバックナンバーをずっと読んだことがあるんですけど、秋山先生は最初からずっと書いているんですね」  といわれ、「はい」と答え、 「都市計画課の所属になると、都市計画審議会の記録を最初から全部読むことになっているんです。そしたら、最初からずっと秋山先生の名前が出てくるんですよね。驚きました」  といわれ、ここでも、「はい」と答えた。 「以前は、鎌ケ谷っていうと、ほとんど知ってる人がいなくて、鎌ケ谷がどこにあるかから説明してたんですけど、先日、研修の席で『鎌ケ谷からやってきました』っていったら、『日ハムの球場のあるところ』って、いわれて、『いい所ですね』って、いわれたんです」  と、いい、さらに、 「今じゃ、鎌ケ谷に住んでいることが自慢ですね」  といった人がいる。  いいことである。 「そういえば、『陽だまりの彼女』に出てくる小学校は中部小で、中学校は四中ですよね」 「イタリアレストランは、博士ラーメンのそばの…」 「銀杏公園はどこ?」 「ちょと特定できないんですよね」  話題は、なんでもいい。鎌ケ谷について、語ることが、大事。もっともっと、鎌ケ谷について語ってみませんか!!。 (旅行作家・大学教授・旅楽舎代表) ▲写真1~こんな所にも富士山が… ▲写真2~新鎌屋台村においでよ。鎌ケ谷について話そうよ。