Cityかまがや113号 寄稿

中途退学に近づく子どもたちを 救うための第一歩    
ディヌ バズラチャルヤ

 前回、ネパールでは貧困、インフラの未発達と学校の整備不足のため学校を辞めざる得ない児童が多いことを述べました。今回もその話の続き、ネパールの農村地の児童たちの実態を書きたいと思います。

 調査校では毎年8~15人の中退者が生じている。農村地(調査地)では、小・中学の子どもが中退する原因は前回述べた要因と共に現在の日本社会では思ってもみない要因が明らかになった。それは1.貧困の実感  2.自立と出稼ぎの意識 3.家庭内での失業者の存在である。
 子どもは朝食も昼食もきちんと食べずに通学している状況でした。そのほか、勉強する際に必要になる文房具(ノート、鉛筆、消しゴム等)が十分でないため、宿題などを完成できず学校に行くのを嫌がる子どもも少なくなかった。驚きの事実は、「貧困」であることを子ども達は実感してしまっている。したがって、子ども達は仕方なく学校を中退していることが明らかになった。
 農村地の4・5年生の子どもは、生きて行くためには首都カトマンズで稼げる、お金は何よりも重要であると考えている。したがってお金を稼ぐため、学校を中退し、カトマンズへ働きにいく子どもが最も多かった。そしてお金は全てであると思うようになった。また教育を受けているけど無職の生活をしている人々が家族の中にいることによって、子どもは学校を続ける意欲が減少するような傾向があった。
 
このようにネパールの子ども達は大人のように考えざる得ない状況が見られた。非常に残念なことは多くの子どもが、一本の鉛筆、一冊のノートの不足が原因で学校を辞めていることです。教育を受ける機会を得られた私と皆様の力を合わせることができれば、このような子どもを救うことができると確信し、私は今回初めて、その子ども達のために文房具を集めはじめています。
 皆様のご協力も頂けることを信じ、私からお願いしたいと思います。 この活動に興味のある方がいらしたら私まで連絡宜しくお願い致します。 メールアドレス: dinu.baj@gmail.com (御茶ノ水女子大学大学院 博士課程人間発達科学専攻在学中)