Cityかまがや114号

寄稿 日本とネパールの食文化の共通点  ディヌ バズラチャルヤ(御茶ノ水女子大学大学院博士課程人間発達科学専攻在学中)

 日本に留学しての9年間、日本とネパールの様々な文化・習慣の違いおよび共通点に、その驚きを感じてきました。そこで今回は食事について取り上げてみました。
 今まで日ネの食文化の違いが多く、共通点がほとんど無いとずっと思い続けてきました。食べ物の種類をはじめ、その味、材料、食べる時の座り方、場所(床と食卓)、出来上がった料理の食べ方(箸と手・スプーン)等はすべてネパールと 異なっています。日本での生活で特にこの食文化の違いは、私にとって一番慣れないもので、残念ながら私は未だに生魚のお寿司を食べられないでいます。

 ところが、日本で生活をしながら一つの共通点があることに気がつきました。それは食べ物に対する感謝の気持ちをもっていることです。
 日本では、作ってくれた人々に感謝し、食べ物の命をいただくので食物の世界の境目に、線として箸を横にします。それで、その線(箸)のむこうに、「いただきます」と言い、食べものに感謝の気持ちを伝えて食べ始めているようです。
 それと同様に、ネパールでも食べ物は神様であるため、自分の欲望(食べたい気持ち)を抑えるため、あなたの命をとっているという申し訳ない気持ちを込めて、食べ物すべて(特にご飯)を大切に扱い、食べ物とある距離を取りながら食べます。
 右手と口以外の部分に触らないようにきれいに食べるのが基本です。そのため、台所は必ず家の上階にし、毎日のご飯は必ずキッチンで食べる。ござに座り地面(土間)に大きなお皿を置き数種類を混ぜながら右手で食べます。座っているござと地面が境目です。ござに食器を置いたりしてはいけないのです。地面は食前食後はきれいにしています。また無駄に捨てるのは食べ物に対して失礼であるため、昔は夫が食べ残したものは妻が食べるというような習慣もありました。今考えるとそれは男女差別のような話ですが、本当の目的は食べ物を大切にすることでした。

 最近ではテーブルで食事をとる家もあります。椅子がござでテーブルは土間に当たります。このように、国とその文化が違っていても、昔から続けている習慣には共通点があり、非常に面白くて驚くようなことでした。

「ネパール地震緊急支援の会」を立ち上げました。
ご協力よろしくお願いします。

本 会 代 表 ジオク ラザ バズラチャルヤ
本会副代表 ディヌ バズラチャルヤ
事 務 所 三鷹市大沢3-10-3
         国際基督教大学シブレーハウス
      http://helpnepa.weebly.com/
〈振込先〉
Bank:JP Bank
Account name:ネパールジシンキンキュウシエンノカイ
Account Number:10080-40775471

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