Cityかまがや115号 鎌ケ谷の自然を訪ねて114 

鎌ケ谷、コミュニティバスの旅、「ききょう号」に乗って… 写真と文 秋山秀一  

 
「前回のCityかまがやに鎌ケ谷スタジアムが出てましたけど、どうやって行ったんですか」 と、言われた後、  「コミュニティバスも通っているんですよ」  と言われたことがきっかけになって、話題は鎌ケ谷のコミュニティバス〈ききょう号〉のことに…。

 平成13年に2路線で運行を始めた〈ききょう号〉は平成18年に路線が増え、現在、4路線が、月曜から金曜まで、市内の全域をカバーするように走っている。  路線バスを乗り継いで旅をする「路線バスの旅」といった番組があって、結構人気があるというのだから、「コミュニティバスの旅」というのも、あっていい。  そんなことを話していると、市役所の某部長が、 「コミュニティバスを乗り継いで、房総の館山とか、銚子まで行けたらいいのにね」  と言った。  確かに、お隣、白井市の循環バス〈ナッシー号〉は新鎌ケ谷駅まで乗り入れている。さらに、東に隣接する印西市にある千葉ニュータウン中央駅まで乗り入れている。  こりゃ、もしかしたら、本当に、そんなことができるかも…。  話の途中でのこういった柔軟な発想力といったようなものは、素晴らしいと思う。こういうことを考えるというのは、本当はとても大事なことなんだよな~。

 まずは、地元のバスに乗ってから…。  「降りるときに乗り継ぎ券をもらって、乗り継ぎも出来るんです」  コミュニティバスの育ての親、Sさんからも、いろいろいい話を聞いた。  ぼくはといえば、ききょう号には、以前、1路線だけ、数回乗ったことがあるが、しばらく乗ってない。これでは、鎌ケ谷市民としては、申し訳ない(?)。ということで、この機会に、順に、4路線のすべて乗ってみて、そこから、鎌ケ谷の自然がどんな風に感じられるか、体験してみることに…。

 バスに乗る前に、「運行ルート・時刻表」、「かまがやぶらりマップ」、それに、「鎌ケ谷市ガイドマップ」の3点を、市役所で入手。事前に地図を見て、鎌ケ谷市内の全体的な概略、バスのルートなどを大雑把にチェックしてから、手始めに、今回は、市役所から、さわやかプラザ軽井沢まで、鎌ケ谷・ききょう号の旅を楽しむことに。

 料金は、百円コイン1枚。  市役所発午後3時24分、ききょう号東線に乗った。ここでの乗客は、ぼくの他に、もう1人。  鎌ケ谷総合病院を経由して新鎌ケ谷駅ストップ。「軽井沢方面です」との運転者のアナウンスの後、年配の乗客が5人乗ってきた。 「やあ、こんにちは」 と、挨拶する人もいる。 「お久しぶりです。お元気でしたか」と言葉を交わす人もいるなんて、これぞ、まさに、コミュニティバス。
  「次は鎌ケ谷警察署です」  市制記念公園入口、五本松小学校、南初富交差点…、五本松、市民体育館…、さわやかプラザ軽井沢まで、約30分。
 折り返し、さわやかプラザ発のバスにも乗った。  ここでの乗客は、小学生の男の子が2人、お母さんと女の子、それに、年配の女性の、計5人。  同じルートでも、走る方向が変わると、車窓から見る風景も変わる。これが、楽しい。

 小型のバスに乗っての、ゆっくりした市内巡り。乗ってみて、凸凹の地形、里山など、ふだんとちょっとちがった鎌ケ谷の自然を感じる事もあった。  ききょう号に乗ってみて、意外や意外、思っていた以上に、楽しかったのだ。百円では、遊園地で乗りものに乗ることなんてできない。これまた発想を換えて、時間のある時に、このバスに乗るために乗る、ということも、いいもんである。バスに乗った後、ニヤッ。何か、ちょっと、得した気持ちになった。  百円で、結構楽しめますぞ~。 バスの運転手さんとのちょっとした言葉のやり取り、これも、楽しかった。 (旅行作家・大学教授・旅楽舎代表)

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