Cityかまがや117号 連載エッセイ70 気まぐれティータイム    


「依頼」     江上真悟(俳優)   http://ameblo.jp/egamax/  

 ある晩、カウンターバーで飲んでいたら、偶然女優の渡辺えりさんと一緒になりました。以前劇団300を主宰されていた頃、一度客演したことがあり、それ以来のお付き合いです。ちなみに「渡辺えり子」から「渡辺えり」に改名させたのは美輪明宏さんです。僕の「真吾」から「真悟」も美輪さんです。

 えりさんは僕が「書」を始めたことを知っていたようで、その時こんな依頼が……。

えり 「舞台セットの襖2枚に、劇中で歌う歌詞を書いてもらえませんか? 読めるか読めないような字で、ヤモリのような感じがほしいんだけど……」
江上 「!?」

 読めるか読めないような字……ヤモリ……これはかなりの難題です。でも「えりさんのためならエーンヤコラ!」ということでOKしました。本番初日の数日前、劇場ロビーへ……。一発勝負! 失敗は許されません。そしてそして苦心の末、なんとか完成させました。本番での襖の書は評判が良かったようです。さて公演が終わってからの襖の行方は?

えり 「もしいらなければ、山形の実家の襖と入れ替えたいと思ってるんだけど……」
江上 「それは是非!」

 僕がもらっても、部屋に置く場所なんてありませんしね(笑)  日本酒の銘柄の文字、請け負います!(笑)