Cityかまがや118号 寄稿

外国人と日本の保育園      ディヌ バズラチャルヤ

 日本では2020年のオリンピックを迎える準備と同時に多くの外国人を受け入れている。様々なビザを受け滞在している外国人の中、家族全員で生活している 世帯も少なくはない。また、親の在日ビザで滞在している子どもも多い。したがって、ここで私は日本へ滞在中の特に幼児の親が直面している4つの困難な点を取り上げたいと思う。

 日本人の皆様もご存知の通り、日本では幼稚園、保育園の数が少ない。言い換えると保育士が少ないため、保育園が受け入れられる子どもの数が少ない。これは外国人を含め、日本人の親も苦労している点である。
 次は入園するための条件の複雑性である。つまり、制度については多くの外国人が理解していない。ネパール人の場合は、特に労働ビザで滞在している親がこの制度に関する知識が非常に浅い。言語問題は当然だが制度の複雑さは日本語ができる外国人にも難しいことである。
 3つ目は多くの外国人は保育園と幼稚園の区別ができない。どちらも同じく聞こえるが、具体的な違い、例えば昼食の有無、園内のキッチン設備の有無などの違いが分かっていない。また、園によって預かってくれる年齢や年数が違うことに後から気づく親が多い。
 最後は在日外国人の親は子どもに何語を優先させるべきかで混乱する。私の個人経験で言うと、今悩んでいるのは娘を引き取った今年3月。ネパールで2年半親に育ててもらったので、娘はネパール語(母国語)、英語と民族語(ネワール語)を話せ、理解できる。しかし、日本へ来てから娘は英語と民族語を使う機会が少なくなり、覚えていることも忘れるのではないかと心配。そのため、私はネパール語で会話をし、主人が英語で会話をするような工夫をしている。さらに、娘は保育園にも行くことになって、日本語も教えなければならないような状態である。
 今、園内では娘が話せる言葉はスタッフが理解できず、ゼスチャーで会話をしている。また、「トイレ」と「寝たい」この二つの言葉を英語でスタッフに教え、なんとかスムーズに園での生活を楽しんでいる。娘には少なくとも、英語を教えたいが日本のインターナショナルスクールは比較的に経費が高いため、個人で教えている。このように、私が経験しているような困難面はきっと多くの外国人の親も経験しているだろう。

 現在英語の重要性を実感している日本人も多いが現実的に英語ができる日本人が少ない。大人になってなかなか覚えられない英語を今から日本の幼稚園や学校でも 教えるようになれば、今後の日本を背負う若い人達にとって得になると考えている。 (御茶ノ水女子大学大学院博士課程人間発達科学専攻在学中)