Cityかまがや121号(2017年春号)

軽井沢地区の伝統芸能 「おしゃらく踊り保存会」を応援する会がビデオ作成 ─1月24日「きらりホール」にて─

 市の無形民俗文化財「おしゃらく踊り」は擦り鉦、締め太鼓、三味線による伴奏と唄にあわせる。扇を持ちゆったりとした動きの手踊りで、念仏講に由来する関東地方発祥の代表的な農民芸能の一つ。  佐津間、中沢、粟野、北初富、新田、豆ヶ台十字路辺りなど全市内にあったが、今は軽井沢地区だけに残る。お化粧をし、きれいな着物を着て踊ることから「おしゃれ」がなまって「おしゃらく」になったと言われている。

踊り手が足りない  保存会は昭和58年にできた。当時の会員は30名。悩みは会員の高齢化に伴い担い手がいないこと。  保存会会長の稲見孝江さんは「皆さんに知って欲しいと思い市民まつりでも踊っています。現在は踊り手の女性5~6人、伴奏と唄が男の人で3人です。高齢化しているので、元気な内に若い人たちに伝えておきたい」と語る。
郷土芸能の灯を消せない  保存会の現状を危惧し、地区の方が保存会を応援しようと相談し呼びかけたのは2年前。
 軽井沢の中村潤一さんは「おしゃらく踊りって何?と知りたい人がいても参考資料が少ない。いつでも質問に応えられるようにしたいと考えています。今は記録することを中心に、「木更津」や「高砂」など曲の音源の保存、踊り方のビデオ作成をし始めたところです。軽井沢だけでなく他の地域にも呼びかけ、伴奏する人や踊り手を探し、協力者を増やすことが大事と思っています」と。

子どもたちに伝えたい  音楽教師の鈴木智恵先生、石川千恵子先生は平成23年ごろにおしゃらく踊りを知る。子どもたちが自分の住んでいる街の郷土芸能を知ると同時に、伝統あるおしゃらく踊りを継承し発展できたらと考え授業に取り入れ、保存会の協力を得て音楽劇「未来への伝言」が出来上がった。  その後、先生たちは踊りを教材の一つにと考え、年に1回開催の「千葉県音楽教材研究発表会」で、おしゃらく踊りを毎年発表してきている。  「保存のためにも子どもたちがおしゃらく踊りに触れる機会をたくさん作ってあげることが大切」と会長の小金谷正男さんは話す。

▶ 保存会、応援する会のみなさん(1月9日) 前列右から2人目 応援する会会長の小金谷正男さん。