Cityかまがや126号 2018年夏号

鎌ケ谷の自然を訪ねて125  「ボランティアが、一番。 古河武善さんと歩く」   写真と文 秋山秀一  

 「ノコギリ、引くとき、力入れるんですよね」  と、古河武善さんが言った。  松の枝を切るときの、その見事な仕事ぶりといったら…。  「僕、七十のときに、大型の免許取ったんですよ。植木塾にも一年、八日市場まで通って・・・プロの裏技も教えていただいて…。それが今、役立っています」
 なるほど、そうだったんだ。その見事な庭仕事ぶりに、納得だ。  「七十九になったばかりです」  という古河さんに、改めて、ウ~ン。感心する。いや、驚き、感激、尊敬するばかりである。
 そんな古河さんと、鎌ケ谷の自然を訪ねて、一緒に歩きたいな~と、ずっと、思っていた。  念願かなって実現したのは、今年の四月初めのことだ。きっかけは、芝桜である。  「気持ちは六十代で、普段飲んでる薬があるわけじゃないけど…。食事中心に、いろいろ活動してるのが、健康にいいのかもしれないですね。その中でも、ボランティアが一番ですね」  そんなボランティア活動のひとつに、「芝桜植えたんです…」が、ある。  「ここ 十五年ぐらいですかね。通学路に芝桜を植えるようになったのは…」  というわけで、古河さんと二人、昼過ぎ、東武団地を基点に、芝桜の花を見るために、初富小学校、東初富公民館、五本松小学校の順に、歩いて回った。

 歩きながら、いろいろな話も伺った。  「今日も、草刈、やってきたんですよ。今日のメンバーは、六人。一時間。みんな年配なんで、長時間は無理なので、無理しないで…」
 初富小学校の校門を入ると、正面に花壇がある。その花壇の前面に、芝桜が咲いた六つのプランターが並んでいた。  「咲いているのはせいぜい二週間ぐらいですかね。何を植えようかとなって、皆で話し合って、芝桜にしようって…」
 新学期のこの時期、芝桜が咲いている。登校する児童がこの花を見る。いいな~、と、思う。

 「以前は、この門の外、塀に沿って通学路にずっと、植えていたんです」  ボランティア活動を続けるにも、人手がないと…。これ、どこでも、今、一番問題になっていることだ。  鴻徳神社の脇の狭い道を歩いて…。東初富公民館に着くと、道に沿って、プランターが並び、芝桜の花が咲いている。小さな花だが、これには大きな温かい心がいっぱい詰まっている。

 五本松小学校の花壇の芝桜も、真っ盛り。きれいだ。  校門の外の、バイパスに沿った花壇にも、芝桜の花が咲いている。新学期。登校してきた児童が、校門に入る前に、この芝桜の花を見る。  雑草の生い茂ったところを見て、  「ここにも、芝桜植えられればいいんだけど…」と、一言。

 古河さんは、これら地域における青少年育成活動に取り組んできた功績に対して、平成二十八年度青少年育成千葉県民会議推進大会において表彰された。  「私個人でなく、皆さんと一緒にやってきたことに対して評価されたんだと思います」   「ボランティアの素晴らしいのは、やることで、喜んでくれる人がいることですね」 そして、  「自分のできることを、できるときに…」  これが、いい。  第五中学校区青少年育成推進委員会の「何でも体験隊」は、今日も、行く‼ (旅行作家・元大学教授)

写真説明 ▶初富小学校小学校の花壇に咲く芝桜 ▶バイパス脇の通学路に咲く芝桜 ▶表彰状を手に持つ古河武善さん