Cityかまがや127(2018年秋号) インタビュー

畑に夢中  畑中周二さん

鎌ケ谷生活、楽しんでます



■畑の中の畑中さん■

―会社ではどんな仕事を。
 産業機械を製造する会社です。今はどの業界も人の手を減らし、AIやロボットに任せたり、半導体を小型化して電子機器に組み込んだり、トマトでも水や温度をコンピューター管理する時代ですから、幅広いニーズにこたえて製品を納めるわけです。この間定年になったのですが、今も都内に毎日通勤しています。
―ジャガイモが200kgも獲れたということですが。畑は広い土地ですか。
 親戚の畑を借りて40坪くらいですよ。喜んでいただけるので。殆ど皆さんに分けてます。

―7月の畑にはどんなものが植わっているのですか。
 ミカンの木が植えてあって、今はサツマイモ、枝豆、シシトウ、サトイモ、カボチャ、長ネギ、かき菜ですね。でもどれも一列くらいで、少しずつです。

―どんなことに苦労しますか。
 平日は会社に行っていますので あまり手のかからないものを植えています。  ミカンなどはワックスがかかってないので皮まで利用できますからうれしいです。無農薬ですから、虫が大変です。カマキリやテントウムシはイモ虫などを食べてくれるのでそのままにします。アブラムシは牛乳をかけるとよいといいますが、なかなか退治できませんね。青虫は手でつまみます。

―よくトマトの連作はダメだと聞きますね。
 トマト、ナス、ジャガイモはナス科なので、翌年は違う科の野菜を植えないとうまく育たないんです。ジャガイモの後はイネ科のトウモロコシを植えるとか。春菊・ゴボウはキク科です。農家のおじさんに教わったりしながら自分も勉強しています。間違えて去年と同じ場所に植えたジャガイモは、そうか病といって皮にぶつぶつができてしまいました。食べられるんですけどね。別の場所に植えたのはきれいにできました。

■達成感がたまらない■

―農業をしようというきっかけは。
 中学生の頃ジャガイモの種イモを切って、灰をつけて土に埋めてジャガイモを育てる体験をして、それが心に残っていましてね。  結婚した頃中沢に住んでいて、市民農園を借りて隣のおじさんに聞きながらやったのが始まりです。
 そのうち、10年くらい前かな。親戚の草ぼうぼうの土地をかみさんと開拓しました。で、すぐに小さな耕運機買ってしまって、どんどんのめり込んでいきました。野菜も買った方が安いんですが「達成感」がたまらないです。
 昔、定年したらやりたいこと20個くらいかけないとダメだと書いた文章を見て、なるほどと思って書いてみました。  基本的には「衣食住」を全部自分で何とかしたいと思っていたんです。趣味の「釣り」も、野菜作りと共に「食」の部分です。

―「住」は。
 これも自分でこれからやってみたいなあと思っているのです。が、かみさんに「素人の作った家なんか住めないわよ」と反対されています。でも現在住んでいる家は自分で設計したんですよ。おやじは家具職人だったので、その血が流れていると思うのですけど…。

―「衣」は機織りからします?
 やあちょっと無理かも。でも綿の木は育てたことあって、少しだけ綿をとりました。
 昔から田舎暮らしにあこがれていました。鎌ケ谷って適当に田舎で適当に都会で、大好きです。房総半島に足を延ばせばもっと田舎もある。都会にも近い。実は都会も大好きなので、ちょうどいい加減の街で住みやすい。  10年後は人口減少も心配されているけど、何か一つ目玉を作って魅力ある街にしたら、人口増えるのではないかなあ。

*  *  *  

何事にも興味津々。好奇心の塊だ。野菜づくりは気分転換といったところだろうが、実にユニークな発想の持ち主で、器用で柔軟な人らしい。  テレビ局でADの助手みたいなアルバイトをしていた時の「は~いQ」のしぐさ、パントマイムも上手にやって見せる。  「芸人さんみたいですね」  「実は大学時代は落語研究会にいました。落語家になっている友人もいます」と。ガッテン!

ぷろふぃーる 畑中周二(はたなか・しゅうじ)  市川で小・中学生生活を送り、高校1年生で鎌ケ谷へ。浦安高校、駒澤大学経済学部卒。 趣味多数。特に釣りは好きで、南房総半島に出かけ、マイ包丁で調理もこなす。今年の目標は「自転車で走る」。南初富在住。