Cityかまがや129号(2019年春号)

インタビュ―

鎌ケ谷自動車学校 指導員   平田賢二さん

初心を忘れず、いい緊張感を もって運転しよう

~平成30年10月に開催された「全国指定自動車教習所学科教習競技大会」にて最優秀賞を受賞。市内在住。平田賢二さんにインタビュー~

■心に響く内容を目指して■

―全国一ということでおめでとうございます。
 ありがとうございます。この学科教習競技大会も3回目の挑戦です。今回は自分から手をあげて出場させていただきました。2回の失敗を反省、研究して臨みました。 優勝できてほっとしています。

―どんな内容を発表したのですか。
 テーマは「特徴的な事故と事故の悲惨さ」ということですが、幼い女の子がダンプに引かれた例を挙げて、大人の方にも責任があるという事や、その後女の子の父親が交通安全のための活動に貢献している姿も紹介しました。
 発表時間15分間の規定を守るために、先輩や仲間たちに聞いてもらったりして何回も練習しました。 秒単位まで正確に行うのは難しかったですね。人の心に響く内容で、服装、立ち居振る舞い、言葉遣い、声の抑揚など様々な観点から評価されました。

■指導員って?■

―教習所の指導員になるにはどうしたらよいのですか。

 指導員の研修を受ける場所はほかにありませんので、教習所で研修を受けて、都道府県の公安委員会が行う審査に合格することです。普通車だけでなく、大型・中型・準中型・牽引、大型二輪・普通二輪車、大型特殊など車種ごとに指導員の資格を必要とします。その資格を取れば免許取得を目指す人に、運転技術や道路交通法や安全運転のモラルなどを教えることができるわけです。
 さらに技能検定のできる検定員の資格もまた車種ごとに取ることが必要です。

―鎌ケ谷自動車学校入社はいつ?
 平成23年7月で今年7年目です。大学卒業後、都内の自動車学校に入りました。4月1日入社なのに指導員資格を取るために在学中の1月くらいから道路交通法などの研修に行っていました。一刻も早く、資格を取りたかったんでしょうね。
 その後妻の実家が鎌ケ谷なので、子どもを育てるには鎌ケ谷の環境がいいかなあと・・鎌ケ谷へ。

―子どもさんは何人?
 一人です。妻は働いているので、子どもはわたしが保育園に送っていきます。

―車は子供時代からお好きだったのですか。
 特にそれほどとは思わないんですが、父とはよくドライブに行き、きれいな景色を見るのが好きでした。人とのコミュニケ―ション、人と接するのが好きなので、この仕事を選びました。

―いつも心がけていることは?
 「ただいま」と無事に家族のもとに帰っていただくために、自分たちのできることは何だろうと問いかけています。  いつまでも初心を忘れずいい緊張感をもって運転していただければ、車って素晴らしい乗り物だと思います。

―最近は免許をとる若者が減ってきているとも聞きますが。
 都内ではその傾向があるようですが、鎌ケ谷ではまだまだ車があると便利ですからね。
 学生さんはやはり多いです。最近はオートバイや妊娠をきっかけに免許を取る女性。あるいは介護に必要だからと60代~70代の方もいらっしゃったりしますね。

―障害がある方の運転は。
 だんだんその必要性も出て来ると思います。障害者の方の運転に力を入れているところもありますが、鎌ケ谷自動車学校ではまだそれについては対応できてはいません。車を障害に合わせる準備ができていませんので。

*   *   *  スポーツ選手かと思うほどの立派な体格、身長193㎝。とにかく目立つ。そんな平田さんの出迎えを受けて。  「Cityかまがや知ってます?」「知ってますよ。いつもカウンターに置いてありますから」「それはそうですよね。自動車学校は30年間スポンサーさんですものね」「うちの妻の母も昔、Cityかまがやの編集をやっていたそうです」「えっ、どなた?」  驚きの出会いでインタビューは始まった。  服装、態度、物腰などさすが全国一の栄誉に輝いた方だ。教習所の先生というとなんとなく怖そうな、厳しそうなイメージであったが、ハンサムなやさしいイクメンパパでした。

 東名高速であおり運転をされ、停車していたところにトラックが追突して死傷者が出たという裁判判決の日で、危険運転の話題が世間を騒がせていた。停止中だから危険運転には当たらないという法律家がいて、どうなるか注目されていたが、懲役18年が言い渡された。「自動車学校でも入校前に適性検査をします。そういう兆しの見えることもありますが、最初はふつうみんな必死で一生懸命です」との事。だんだん気持ちが緩んでしまうのだろうか。“初心を忘れず”という平田さんの声が耳に残る。