前回⇒ 森 實さん から


■工藤都貴子さん(東初富)
私、銀座で育ったの。日比谷公園やデパートが遊び場だったの。
松坂屋にエスカレーターが出来た時何回も乗っててエスカレータ
ーガールにつまみ出されたり……。


 小学校や幼稚園に行って子供達にお話をするボランティアをしてます。素語りです。日本昔話やアンデルセン等の本を丸暗記して、人前で語る。ひとつ覚えるのに何か月もかかるんです。全部身体に沁み込ませつつ自分のものにする。覚えたら人前で演じてみる。10回以上語って、はじめて自分のものになったと言えるかな。私は50数話できます。心の中のひき出しに入れてあるの。語る2〜3日前に練習しますよ。

 小学生には8〜10分位の話がちょうど良いですね。一人一人の目を見て話すから皆集中して聞いてくれます。生の声に感動している様子がじかに伝わってきます。私も子供達から元気や明るさをもらっているの。楽しいですよ。「お話のつばさ」という会があります。小学校などから依頼があると皆で行き、各教室で一斉に素語りして来る。松戸や沼南町、柏などにも行きましたよ。会員は14〜15人。小さいお子さんのいる人もいます。皆熱心なんです。興味のある方一緒に勉強しましょう。

 私、人と接するのが好きなの。おいしいものも大好き。運動もね。週一回はプールで泳いでます。バタフライ?できますとも。主人は正反対の人。家で読書。クラシックを聞きながらね。8才歳上、お兄さんみたいなの。やりたいようにやらせてくれて。次はとわの会の安部さんへ。


■安部節子さん(東初富)
船橋で源氏物語を勉強してます。市川で水墨画のお稽古をしてます。
といっても最近はやれてないんです。でも今やめると、もうこの先やれないかなと…。


 20数年前、鎌ケ谷市の大学開放講座の募集があり、後にサークル「とわの会」が出来たのです。始めの頃、群馬大の永杉先生の指導で「エミール」を勉強しました。先生には親はどうあるべきかいろいろ教えていただきました。子供を育てる時、安らかな気持で接する事ができました。

 5〜6年前「ソフィーの世界」を勉強したくて先生をさがしていた所、縁あって我孫子在住の武田先生にお願い出来ました。現在は白樺派柳宗悦の思想を勉強してます。先生は我孫子に白樺教育館を開いて「愉しい哲学の会」など講義しています。10年位前、秋山秀一先生に世界の旅の話を一年間してもらった事もありますよ。

 主人の両親が95才と93才で健在です。3年前、私共の家に引越して来ました。父はデイサービスを受けてます。母は元気ですが、もの忘れがありいろいろな事を仕出かしてくれてます。主人には「あなたの親ですよ。私が手伝っているの。そう考えてちょうだい」と言ったんです。私、介護とは思わない事にしてるんです。共に生きている、そういう風にしていたいと考えてるんです。願望ね。次はとわの会の野老さんへ。


■野老富子さん(東初富)
子供の頃、家の中にはいつも音楽があり、楽しい家でした。
群馬県桐生市で生まれ育ちました。渡良瀬川が近く自然の中でした。


 両親とも教師です。私、絶対音楽の先生になると決めてたの。音大のピアノ科に入学し東京国立市で下宿生活を始めました。授業はおもしろくなかったけど大学以外では楽しい4年間でした。近くの大学の学園祭に先輩と手伝いに行ったりね。そこにちょっとさえない人が居たんです。

「音大の人は、はででからあげ(中身がない)かなと思っていた」なんて言うおじさんみたいな人がね。でもやさしい感じ。この人なら私の方がいばれるなと思いました。卒業して私立中学、高校の音楽教師を一年半、その後結婚しました。8年前、息子がアルバイトして生まれたばかりのラブラドール犬を買って来たんです。つい甘やかしちゃってしつけがうまく出来なかったんです。身体はどんどん大きくなるし、このままではお互いの為にならない。一大決心をして学校へ入れました。7ヶ月預けました。つれて帰ってからは私も厳しく対応、けじめをつける事を覚えさせるのにがんばりました。ノーがわかるようになり、ハウス(おりの中)が自分の居場所とわかったのね。

 息子達が独立した今は、主人と犬のモーちゃんと3人暮しです。次はお茶のお稽古仲間の石井恒子さんへバトンタッチ。



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