健康のはなし

変形性膝関節症

うらわ整形外科  院長 浦和康人

日本整形外科学会認定専門医
日本整形外科学会スポーツ認定医


 膝の病気のなかでもっとも多いのは、立ち上がる時や階段の昇り降りの際に膝の内側に痛みが生じる変形性膝関節症です。
 膝の関節の軟骨は大腿骨と下腿骨の間のクッションの役目を果たしています。この軟骨が衰えてくると、関節が体重などの影響ですり減ったり変形し、痛みが出ます。変形性膝関節症は、中高年の肥満の方や中腰で仕事をしている方に多くみられ、生活習慣病の一つともいわれています。膝関節に無理がかかり腫れて、立ったり座ったり、階段の昇り降り、膝を伸ばしたりする時に痛みが現れるのが特徴です。間接の老化とともに起こるので完全に良くなるとは言えませんが、日常生活の工夫と膝の体操が大変効果的です。

 日常生活で心がけるべきことは、膝に負担をかける動作を避けることです。重いものを持ったり、しゃがんで仕事をしたり、長い道のりを無理に歩いたり、階段の昇り降りを何度も繰り返したり、といったことはできるだけ控えましょう。特に正座は厳禁です。また肥満の方は体重を平均体重まで減らすように努力しましょう。
 膝の体操としては、膝を伸ばす腿の筋肉(大腿四頭筋)の力をつけることをお勧めします。床の上に仰向けにまっすぐに寝ていただき、左右それぞれ膝をまっすぐに伸ばしたまま脚を上方へ上げ数秒止める動作をくり返します。回数には個人差がありますので、徐々に増やしていき、一日100回程度行って下さい。
 入浴も効果的で、やや低めの温度で一回10〜15分間の入浴を毎日行います。充分に温めることで筋肉がほぐれ痛みがやわらぎます。
 
 痛みが強いときは、整形外科医を受診して下さい。レントゲン検査等により変形の過程を把握し、程度により、内服、外科薬の処方、理学療法、関節内注射、装具療法、手術療法等さまざまな方法があります。



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