タウン情報誌 Cityかまがや

インタビュ-
千葉西総合病院 院長 三角和雄さん

心臓ロータブレーター治療世界一
患者にやさしい検査と治療を
ぷろふぃーる 三角和雄(みすみ・かずお)1957年11月大阪生まれ。大阪教育大付属高校を経て、1982年東京医科歯科大学医学部卒業。第3内科勤務を経て、イリノイ大学医学部に留学。ニューヨーク医科大学、カリフォルニア大学、その他で研修医や臨床専修医として、臨床経験を積む。 1995年ハワイ大学医学部内科臨床系助教授。 現在 千葉西総合病院心臓センター長(1998年〜)。 東京医科歯科大学臨床教授(2003年〜)。 千葉西総合病院病院長(2004年〜)。 米国内科学会専門医・正会員、米国心臓病学会専門医・正会員。 2003年から連続して「ベスト・ドクター・イン・ジャパン」選出。 TBS「世界のスーパードクター」、テレビ朝日「スーパーモーニング」、みのもんた「思い切りテレビ」、「主治医の見つかる診療所」、11月19日日本テレビ『スッキリ』などTV出演多数。 AB型・さそり座 趣味・将棋(6段)、映画(アクションもの)、スキューバーダイビング 座右の銘・NGNG(No Guts No Glory=闘志なき者に栄光なし) 船橋市在住。 なお鎌ケ谷総合病院での診療あり

■ 詰まった血管を治す ■

―先日の医療講演会「心臓病と閉塞性動脈硬化症の最新診断・治療技術について」を伺って、先生の世界レベルの技術がわかったような気がするのですが、簡単に言うとどういう技術でしょうか。
 ロータブレーター、これはカテーテル(管)の先端につけたダイヤモンドのドリルで、心臓の血管のつまりを治療する技術ですが、私は症例数で、3年連続世界一、レーザー治療では世界第4位です。
―狭心症や心筋梗塞などで硬化し、つまって細くなった血管をドリルやレーザーで拡げて、血の流れをよくするわけですね。

 今はつらいカテーテル検査をしなくても、64列マルチスライスCTというフィリップス社製の世界第1号機がうちの病院にありますから、5秒間の息止めを2回するだけで、体の断面を非常に細かく、高速で画像化することができます。千葉西病院と鎌ケ谷総合病院どちらからでもその画像は見ることができます。費用もカテーテル検査は10万円位に対してこのCTは造影剤代を入れても1万円位です。治療が必要とわかったら、手首からカテーテルを入れて、先端につけた装置で障害を除去していきます。バイパス手術より、体に優しい方法です。が、やり方を間違えると大変。技術が大事、安全が大事です。

 アメリカで培った知識と技術 

―アメリカの病院を転々として技術習得したということですが、きっかけは?
 医学部最終学年の時アメリカの小児病院へ実習にいき、本当の臨床の力をつけるには、アメリカで修行するのが一番だと思いました。12年間で6箇所の大学病院の臨床を経験しました。1〜3年くらいでほかへ移り、次々新しい先進技術を身につけていきます。海外では普通のことです。本当にいろんな人生経験をし、日本で経験する症例の何十倍、何百倍の経験を積み、最先端の技術を習得できました。「もっとも日本人らしくない日本人」といわれるほどアグレッシブに行動していました。
―思い出に残っていることは?
 32歳の女性で4人目を出産した直後心筋梗塞を起こし、心臓がほぼとまって、瞳孔も拡大していました。それをカテーテルで完全に回復させたことです。
―千葉西総合病院に来たわけは。
 日本に帰国する際、自分の治療技術が生かせる病院が母校の大学病院や関連病院には無く、千葉西総合病院では使えたからです。昨年はロータブレーター治療を612症例おこないました。

  ■ 秘密のアッコちゃん ■
 

―夜遅くまで手術があるようですが先生の健康管理は。
 車は使用してないし、できるだけ歩くようにして、時々筋トレ。
―医師の奥様との出会いは?
 秘密のアッコちゃんですよ。妻と男の子ふたりですが、育児はまかせきり。ただ将棋と英語は暇があれば教えています。「うちには男の子が3人いる」なんて、妻は外では言っているようです。
―休日は何をしてすごしますか。
 休日は日曜だけです。NHKニュース番組以外では子どもと朝8時から「仮面ライダー」、9時から「ゲゲゲの鬼太郎」。NHKの「将棋講座」はみるようにしています。
―ご自身の子ども時代はいかがでしたか?やっぱり神童でした?
 読書好き、勉強大好き。クソが100個付く位まじめでした。品行方正で・・融通が利かないって言うんでしょうね。  水泳が大好きで、平泳ぎやクロールのほかに潜水が得意でした。そのせいか今、スキューバーダイビングをやってます。あ、跳び箱、あれは大嫌いでしたねえ。
―お医者さんを志した動機は?
 小学校3年生の時、リウマチ熱、腸炎などで約2ヶ月入院。それがきっかけで考え始め、6年生の時、祖父が癌で他界。無医村で開業する叔父に感化されて、医師になろうと決めました。
          *  *  *
 スーパードクター、神の手などと称され、先端技術を駆使しての治療を行なう。怖い方と思いきや、ちょっとお茶目さを感じさせるお人柄。講演会でも難しい話をやさしく、飽きさせず、木枯らし紋次郎や勝新太郎とミーハー的話題を入れつつ・・・リラックスさせる。医者はサービス業と心得ている。  しかし、時々見せる真剣な眼光はやっぱり医療に真剣に立ち向かう臨床医の目だ。大切なのは「如何に患者さんの役に立つかだ」と、子ども時代に医者を志した動機を忘れてはいない。  TV出演をすると患者がものすごく増え多忙を極める。が、自分が人の役に立っていることがうれしい。後輩たちにしっかり知識や技術を伝えていますから、安心してほしいと、にこやかに笑った。

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