タウン情報誌 City かまがや    

連載エッセイ39 気まぐれティータイム ★ 必然は当然(?) ★江上真悟 (俳優)

 いきなりですが最近いろんな夢を見ます。それらの夢にはなぜか過去の懐しい人たちがバラバラに出演しています。そんな折り、それを集約したかのような一日があったのです。

 先ずは芝居を観に行く途中の車内での事。「江上さん!」という女性の声。振り向くとなんと20年振りの役者仲間でした。そして劇場のロビーでは文学座時代の恩師と30年振りに再会!先生の白髪に時の流れを感じます。先生からは「お前全然変わらないなあ」「変わりようがありませんよ」と僕。ビックリはまだまだ続きます。

 その夜飲んでいると、どこからともなく「エガミシンゴ」という声。辺りを見回すと再び同じ呼び声。声の主は15年前の共演者でした!お互い独身は変わらず(笑)。彼の僕を呼ぶ声を聞いたのか、別のテーブルから近寄ってきた人は10年振りの友人でした!それも初めて入った店なのです。そして飲んでいる途中の電話は8年振りの友人の声!最後のトドメは帰宅した際届いていた教え子からの手紙。便せんには「10年振りです」と書かれてありました。

 一日の間にこれだけの再会には驚きましたが、それ以上に実は教え子以外の人たちは全て夢に出てきた人だったのです!こんな事ってあるんですね。何かの想いが相手に働きかけ、現実となって現れたのでしょうか?長年の美輪さんとの関わりの中で、ある種の送信能力(?)が開花したのかもしれません(笑)。とにかく不思議というか、恐いくらいの偶然の出来事でした。「偶然は必然」と美輪さんは仰っていますが、それを受けて僕は「必然は当然」と言っておきましょう。さて次はどんな人たちが僕の夢に出演するのでしょうか?「当然の再会」が楽しみです。

 先日友人の役者から舞台案内のDMが届きました。チラシを見ると共演者に30年前の彼女の写真が載っていました。観に行く予定でいます。但しこれは偶然でも必然でも当然でもなく……「自然」です(笑)。