タウン情報誌 Cityかまがや87号

インタビュー /
シャンソン歌手    松戸 智恵子さん
歌は人生!



ぷろふぃーる 千葉県銚子市出身。武蔵野音楽大学声楽科卒業。コンサート活動の傍ら、カルチャーセンターの講師として、旭、八柱、検見川、ユーカリが丘、成田、などで活躍。鎌ケ谷では2002年4月シャンソンスタジオ「レミッション」を開設。後進の指導に当たると共に、当所で定期コンサートも開催している。血液型O型、鎌ケ谷ライオンズクラブ賛助会員。

今後の予定
★9月13日(土)  「午後のシャンソン」1時〜  スタジオ「レミッション」にて  <CODE NUM=013E>047−441−9960   松浦氏によるシャンソンの新講座が加わり、さらに内容が充実。講座の後半は今まで同様銘々の楽譜を持ち寄って歌う。  参加費は¥3,000。
★10月5日(日)  「ラ・メールの会」検見川教室発表会。  ピアノ:藤原和矢 音響・照明:松浦進一  「美浜ホール」にて。  TEL043−270−5619  JR京葉線「検見川浜」歩5分


■ 夢は訳詩 ■

―シャンソンに興味を持ったきっかけは。

 最初に聞いたのは日本語に訳した歌だったのですが、面白いジャンルだなと思いました。物語性があって人生観がでていて、言葉を操っているところが面白いなと。
―いつごろから。
 もう20年くらいになりますか。伊東はじめ先生に師事し、1989年、ふるさと銚子にある「風のアトリエ」でソロコンサートを開催しました。今は都内および千葉県にて、コンサート活動の傍ら、四谷「ウナカンツォーネ」、本八幡「沙羅」に定期出演しています。
―シャンソンはフランスの歌ですが、フランス語は堪能?
 いえ、そんなには。  子どもの頃から、言葉に対してすごく興味がありました。以前から先生に見て頂いて、訳詩の勉強もしてきました。  フランス語を原語どおりに訳すと、日本語では長くなってしまいます。だから譜面に合わせると、字余りになる。たとえば「ジュテーム」は「私はあなたを愛しています」ですから、直訳ではあわない。
―シャンソンと言うと「愛の讃歌」や「パリの空の下」など古典的な歌しか思い浮かばないのですが。
 新曲もありますよ。日本語の詩がついていない素敵な歌がたくさんあります。そんな歌に日本語の詩をつけて歌っていきたいのです。  フランス語のイントネーションは不思議に飽きないし、うたってみたいと思いますね〜。日本語で歌うより、やっぱりメロディーにのりやすい。
―発音も難しいのでは。
 母音と子音とがひとつになっていたりして、英語より発音しやすいかな。フランス語のほうが日本語に近いような気がします。日本語で歌って、ワンフレーズだけフランス語を入れたりして歌っています。

―失敗談はありますか。

 四谷でのソロコンサートで、真冬。真っ白い衣装で、寒かったので真っ黒いキャミソールの上にホカロンつけていて、そのまま舞台へ出てしまった。ライトが当たった瞬間ホカロンが浮き出て、気を抜いたら、駄目だと痛感しました。  またシャンソンって繰り返しが多いのですが、ワンコーラスとんでしまったことがありました。でもバンドさんがちゃんと合わせてくれて、同時に終わったから、助かりました。

■ うまい歌といい歌 ■

―シャンソンの楽しさは?
  恋の歌が多いですよ。昔はこうだった、ああだった、ああこんなことなら別れなきゃ良かったとか……やはり若い10代20代ではわからない人生の歌。年を経て、人生経験を積むことによって、その人らしい歌が歌えるようになると言うことでしょうか。  いい歌とうまい歌とは違います。その人の思い入れ、人生、努力がでて、いい歌がうたえた時は、講師冥利に尽きます。プロの歌にないよさが生徒さんの歌にはあるのです。
―生徒さんたちにはどんな人たちがいらっしゃるのですか。
 50〜60歳代。最高年齢84歳ですね。  この方は、大腿骨骨折で両足手術。それでもこの階段4階まで登って月1回のレッスンに通ってきてくださる。また15年前のカルチャーセンターでの生徒さんが、追いかけるようにして、通ってきてくださる。  そんな仲間たちと、8月24日に30人ほどの生徒有志で、シャンソン祭りを千葉市の美浜文化大ホールでやるのですが、チケットやチラシを進んで作ってくださる。ほんとにうれしく、皆さんに支えられてるなと感じます。  出来の良い子を持った母親のような幸せな気持ちです。

―今後はどんなことを。
 生徒さんたちに歌える場所を作ってあげたいです。聞いていただける場所があったらいいなと思います。「牛に引かれて善光寺参り」ではありませんが、生徒さんに引っ張られてここまできました。

*  *  *
 
シャンソンスタジオ「レミッション」は鎌ケ谷駅から5分「鎌ケ谷会堂」隣にある。4階のレッスン場にてにこやかに出迎えてくれる。スリムで美しい人だ。  自分の気持ちをおしゃべりで表現できない子だったから、歌で表現しようと音楽の道へ。とおっしゃるが長年の講師生活で、そんな欠点は吹き飛んでしまったようだ。自分の訳詩で歌った歌を中心にしたCDを作りたいというのが、今の夢。でも誰が買うのなんて言われてしまって……と、明るく笑う。こんな気取らない笑顔に引かれて生徒さんも集まってくるのかも知れない。若い人たちにもウォーミングアップとしてシャンソンを歌ってほしい。年を経て歌うとグッと味が出てくるそうだ。