タウン情報誌 Cityかまがや90号 ■特集■



■特集■ 隣りのまちを知ろう
松戸市長に聞く 住んでよいまち、 訪ねてよいまち
松戸市 川井敏久(かわいとしひさ)市長

ぷろふぃーる 昭和18年3月1日、松戸市生まれ。昭和40年法政大学卒業。自転車会社勤務後、昭和45年松戸市議会議員、千葉県議会議員を歴任。平成6年より松戸市長(現在4期目〕。趣味 俳句。読まれる広報にと願って、毎月1回市長発のページに話題にあった短い俳句を載せはじめた。もう10数年になる。

● 宇宙飛行士 山崎さん ●
―どんな市長さんか楽しみに参りました。
 隣りのまちを知るには「一日交換市長」をしたら、いいですよ。一日ではわからないかもしれませんが何日か市長が入れ替わってみたら、市民にとっても市長にとってもきっと刺激になりますよ。
―松戸市の自慢できるところは?
 首都圏に近く、23もの鉄道駅がある利便性。にもかかわらず緑が多く、住みやすいまちです。宿場町として栄えてきた歴史。国の重要文化財の「戸定邸」、「矢切の渡し」などの存在。
―宇宙飛行士の山崎直子さんも松戸出身ですね。
 はい。彼女のおかあさんと私同級生です。学校に来てくれたときも子どもたち喜びましてね。彼女が宇宙に飛び立つ時は市民に声かけて「NASAツアー」をしたいし、子どもたちと宇宙での交信が実現するのを楽しみにしています。

● 市立病院の建て替え 
―最近力を入れている施策は。
 松戸市立病院の建て替え、減CO2大作戦などです。病院は生命を守るところなのに古いので耐震基準を満たしていない。今やっと土地の手当てができたところです。
 CO2は市民・事業者・市が一体となって温室ガス排出を減らしていこうとするものです。太陽光発電設置者、電気自動車購入者には補助金を出します。どんぐりの苗を育て緑を増やしたり、つる性の植物を植えて緑のカーテンを作る、減CO2の日、減CO2週間を制定したりいろんな方法で実行していきます。

 松戸少年少女発明クラブ 
―新松戸未来館というのは?
 少年少女たちの夢、科学する心を大切にという創業者の思いを伝えたいとマブチモーター創業者の次男馬渕保さんが、建物と活動に必要な機器・備品などを市に寄贈してくださいました。トップクラスの子どもたちを集めて、「松戸少年少女発明クラブ」の開講式を5月10日に行いました。ここは又防犯立寄り所ともなり、町会や商店会、子どもたちなどが交流する施設としても利用していきます。
 また4月6日常盤平6丁目に「安全安心ステーション」を開設し、パトロール活動等に活用します。

 合併・鎌ケ谷について 

―合併についてはいかがですか。
 少子化や高齢化で、税金を納めていただける人たち、いわゆる生産年齢人口の減少が大きな課題であり、その課題に対する一つの方法として合併などが考えられてくる。合併によって劇的に生活が変わるものではありません。市民サービスの維持・向上が大切です。  松戸市は4市だけではなく柏市とも研究会をやっていたので、それらの情報を市民にどんどん出して、市民判断していただくことになります。
―鎌ケ谷だけ取り残される心配もするのですが。
 鎌ケ谷市に限らずありえますよ。地方都市は合併しないと生きられないので吸収されても合併するのですが、自立している市同士だから、この地域の市の合併はなかなか難しいのです。
 鎌ケ谷農協は松戸と合併して松戸農協(13年4月)になり、現在は流山・小金・松戸・鎌ケ谷地域が合併して「とうかつ中央農協(20年7月)」になりました。ボーイスカウトは松戸・鎌ケ谷地区で運営。自衛隊「松戸駐屯地」は半分鎌ケ谷にあります。税務署は松戸税務署管轄ですね。北総・新京成と2路線でもつながっています。このように歴史的にも両市はつながりが深いです。新鎌ケ谷駅周辺の新たなまちづくりやファイターズ球場等は魅力がありますよ。

■特集■隣りのまちを知ろう 
市川市長に聞く
 政治は夢、ロマンです
市川市 千葉光行(ちばみつゆき)市長

ぷろふぃーる 昭和17年7月20日、市川市生まれ。昭和43年東京歯科大学卒業。46年上田歯科医院長、昭和62年より市川市議会議員、千葉県議会議員歴任。平成9年より市川市長(現在3期目)。千葉県市長会副会長。趣味 ゴルフ、散歩。散歩は市内視察もかねて1時間〜1時間半。アイディアはこのとき浮かぶことが多い。著書「1%の向こうに見えるまちづくり(市川市発!市民が選ぶ市民活動団体支援制度)」「日本一がいっぱい」など。

 健康都市・IT都市 ●
―今日は市川市の自慢できるところをお聞かせ願いたいのですが。
 WHO憲章の精神を基本に誰もが健やかに、生き生きと暮らせる街を目指して、市民との協働で「健康都市市川宣言」を世界に向けて発信しました。「健康」というキーワードで、230の行政プログラムを用意しています。
 「IT都市」。日経新聞の評価ですが、電子自治体進捗度4年連続日本一です。安全対策もインターネットセキュリティー認証を取得してしっかりと。たとえば駅など25箇所に自動交付機を設置し、住民票や印鑑証明など市役所より50円安い値段で交付しています。また市民の声を直接聞くe(電子)モニター制度もあります。  その他『還暦式』とか、雨水浸透桝を設置して雨水を地下へ返す。通学路を生垣にすると補助金を出すなど、色々あります。

● 日本初の1%支援制度 ●
―文教都市とも言われますね。
 「市川市文化振興財団」の理事長が井上ひさしさんです。文化人などもきちんと検証しておこうと「文化人展」を開催したり、それぞれの時代の文化を再発見しようと「街回遊展」を市民団体の力も借りて開催しています。古墳や遺跡だけでも160ヶ所位あり、江戸時代には塩も作っていました。
 「1%支援制度」これは5年前日本で初めて市川が導入。市民税の1%相当額を市民活動団体に支援できる制度です。納税者が活動団体を選び、支援するわけです。
 2年前からは、市が指定する活動にボランティアで参加することで、エコボポイントが付与され、そのポイントを自分の選んだ市民活動団体の支援に使えるようになりました。これにより、市民団体の活動もさらに活発になりました。

 黒字です ●
―財政難だとできませんね。
 市長12年目ですが、最初は赤字でした。職員を減らしたり、給料減らしたり、行財政改革して10年前から黒字ですよ。
―改革の具体的な事例は?
 入札見積もりの見直しですかね。先だっても橋下大阪府知事から、課長へ知事直々に電話があって、視察に職員が来ましたよ。見積もりが適正かどうか内部職員だけでなく専門委員を10人採用してきちんとやっています。職員採用も学歴、年齢を撤廃して優秀な人材確保を目指しています。元社長とか変化に富んだ人材が集まります。
 また「マナー条例」を策定して、駅の周り500m内でポイ捨て過料2000円を科しています。今きれいになりました。将来的には全市的に拡げていくことも考えています。
―そういうアイディアは誰が?
 僕は思いつき市長といわれているのですが、思いつきを実行に移してくれるのは優秀な職員達です。

 合併・鎌ケ谷について ●
―合併話が出ていますが、黒字の市川市は鎌ケ谷要らないのでは。
 いや,どことどこがという話ではなく、これからは中央集権ではなくもっと地域に権限が移譲されてきて地域にあったものを作っていく、広域的に考えていかないとならない時代です。
 私は最初市川、船橋、鎌ケ谷、松戸、柏の5市に声をかけて、@政令市A医療の連携B大震災・新型インフルエンザ対策C文化会館など公共施設の共用D産業振興、などの課題について同志で議論しよう、という話を投げかけました。これはまだ完全なスタートをしていませんが。 そのときは5市の真ん中が鎌ケ谷ですよ。鎌ケ谷は鉄道の中継地点ですから、これからさらに発展するまちだと思いますよ。