タウン情報誌 Cityかまがや92号  

インタビュー   千葉県トランポリン協会 理事長 阪本和彦さん
「空中を跳ぶ感覚って すばらしい」


阪本和彦(さかもと・かずひこ)昭和34年大阪生まれ、大阪の羽曳野高校時代にトランポリン選手として活躍、インターハイ出場4位、西日本トーナメント2位。近畿大学卒。現在ソフトバンクテレコム(株)勤務。鎌ケ谷市体育指導員。

鎌ケ谷市体育館にて月2回、トランポリンの練習をしている大人と子どもたち。その指導に当たっているのが阪本さんだ。バッヂテストがあるという9月21日体育館を訪ねた。

■ 10本の連続技が必須 ■
―今日は何人くらいテストを受けたのですか?
 述べ167人です。1級から5級までの検定です。基本の技を審査員の前で跳んでいただきます。 ―トランポリンの競技規定って?
 10種類の技を連続して行う競技で、10本連続技を跳ばないと失格になってしまいます。技に入る前何本かまっすぐに跳んでウォーミングアップするのですが、競技途中でそれを入れたら失格となります。
―基本のかたちはいくつくらいありますか?
 たくさん有りますよ。着地の仕方は、足、腰落ち、ひざ落ち、四つんばい、腹落ち、背落ちなどがあります。宙返りでもタック(抱え)、パイク(蝦型)レイアウト(伸身)、さらにそれぞれ前と後ろとがあります。それらに捻(ひね)りが加わっていくでしょ。捻(ひね)りも2分の1回だったり、1と2分の1、2と2分の1回捻(ひね)りだったり。宙返りも一流選手は3〜4回します。色々組み合わせていきますので、数え切れない技の数になります。でもまっすぐ跳ぶことが全ての基本です。
―跳べたら気持ちよさそうですが、難しそうですね。
 空中感覚はなんともいえないいいものですよ。普通の人で週1回1ヶ月練習すれば、5級ぐらい取れるかな?
―最近はダイエットとしても注目されていて、1メートル足らずの家庭用も売っていますね。
 高く跳んだら危険ですが、ベッド(トランポリンの中心部のこと)の真ん中で足踏みするだけでも、体のバランス感覚は良くなり、基礎体力作りにはいいでしょう。
―鎌ケ谷で指導するようになったきっかけは?

 文科省主催「全国スポーツレクレーション祭」が各県持ち回りで開催されることになって、その中にトランポリンシャトルゲームがありました。20歳以上の人が生涯スポーツとして楽しんでやっていこうというもので、それに出場する選手が必要だったのです。これは宙返りも禁止されているので初心者でも気軽に参加できるものです。私は社会人クラブの「トゥイーク」に所属して、指導もしていましたので、2004年千葉県トランポリン協会を設立しました。2005年の福井大会から出場し、去年の滋賀大会では千葉県は3位でした。今年は宮崎大会です。選手6名監督1名。  鎌ケ谷では、イーストジャパントランポリンフェスタを2005年と6年に開催しました。今年も鎌ケ谷にて10月11日に開催します。
―高校時代から社会人になるまでずっと続けていたのですか。
 いえ。近畿大学にはトランポリンのクラブがなくて。母校の高校で練習させてもらったり、大阪商船大学でやらせてもらったりして、一人でやっていました。20歳くらいまでで、やめてしまいました。それからは縁がなかったのですが、20数年振りに勤め先の近くに、今所属のクラブを見つけて、会社の近くなので続けられるかなと思って、入会したわけです。
■ 素質・環境・指導者 ■
―上手になるには。
 本人のもっている素質もありますが、環境は大事ですね。道具類も大きいし広い場所が必要です。なかなかトランポリンをやる場所がないですから、少しでもお役に立てればいいなと思っています。  指導者の力も大きいです。この近くでは金ケ作、浦安、佐倉、船橋、鎌ケ谷に練習場があり、佐倉と船橋は、常設のスポーツクラブです。佐倉には、世界ジュニア選手権に出るような選手も育っています。
―どんな子どもが伸びると思いますか。
 空中に浮いた時あわてないで、ぱっととまって周りが見える余裕。指導者が言ったことを素直に聞く心と、それを自分で組み立てていく力があるといいですね。
―ご自身運動好きの子でした?
 大好きでした。砂場の鉄棒でよく遊んでましたし、大車輪なんかも誰にも教わらずにやってました。
*   *    *
 阪本さんの生活は忙しい。2ヶ月に1度はUSA、香港、シンガポール等に出張する。その合間をぬって、トランポリンの練習をし、指導をし、大人や子どもたちの育成や普及にも尽力している。しかしそれほど気負わず淡々と生きているように見えるのは、「仕事が仕事を呼ぶ。つまり何でもやっていると自分にいい事が巡ってくる」と言う信条のせいだろうか?  趣味はつりと写真。特に飛行機が大好きだ。先日も宮崎まで行って自衛隊の戦闘機写真を撮ってきたという。子どもの頃一緒に住んでいた予科練に行っていたおじさんの模型飛行機の話が心に残っているのだと目が輝く。  釣ってきた魚は捌くし、土日は得意のチンゲン菜炒めで腕を振るうというよき家庭人でもある

バッヂテストを待つ子どもたち

*5級のバッヂテストの内容  腰落ち→ひざ落ち→2分の1捻り腰落ち→立つ→2分の1捻り跳び→抱え跳び→腰落ち→2分の1捻りひざ落ち→腰落ち→立つ〈フィニッシュ〉