タウン情報誌Cityかまがや95号

鎌ケ谷の自然を訪ねて94

「新鎌ケ谷えきフェスタ」の日に 写真と文 秋山秀一
 鎌ケ谷の自然を訪ねて、ほぼ四半世紀、市内のいろいろなところを歩いてきた。  以前このコーナーで取り上げた場所に行ってみると、十年以上も経っているのに、昔の姿をそのまま残しているところもあれば、数年しか経っていないのに、すっかり様変わりしてしまったところもある。  そこが昔はどんな姿をしていたのか、そんなことを知りたい、なんてとき、このタウン誌のバックナンバーを開くと、役に立つこともある。  時代とともに、「まち」は変わっていく。  そんなことは分かっている。  でも、場所によっては、変わってほしくないな〜、なんて思ったりもする。  鎌ケ谷は、これからどんなふうに変わっていくのだろうか?  七月十七日の朝、新鎌ケ谷駅南口交通広場に立ったとき、そんなことを考えた。

 新鎌ケ谷駅周辺、ここは、大きく変わったところだ。  七月十七日の土曜日は、成田スカイアクセスの開業日。  この日、アクセス特急が停車する新鎌ケ谷駅の南口交通広場で、午前十時から午後三時まで、  《新鎌ケ谷えきフェスタ》  が、開催された。
 そこに、「東京成徳大学観光文化学科企画コーナー」のブースもあった。この日の主役は、観光文化学科一年の学生たち。  テント内のボードには、学生たちが考えた、新しい旅の提案「新鎌ケ谷駅発一泊二日の旅」が掲示され、会場を訪れた人たちに人気投票をしてもらった。また、フィールドワークで出かけた鎌倉についての報告書や学生たちが撮った写真も展示された。
 イベントのオープニングは、市職員Tさんの挨拶の後、鎌ケ谷ファイアーフレンズによるミニコンサート。  石炭で動くミニSLが走り、鉄道四社によるオリジナルグッズ、地元農家の野菜即売、鎌ケ谷ブランドのふるさと産品即売…と、会場には楽しいイベントがいっぱいだった。
 また、特設ステージでは、元NHKチーフアナウンサーの秋山隆さんとこのぼくとのトークショーも行われた。  秋山隆さんは毎週日曜日の昼間、「サンディジョッキー」というラジオ番組の司会を十年以上も務めた。そんなこともあって、始まる前の十分ほどの打ち合わせで、 「今日は土曜日なので、オープニングは、『サタディジョッキー』ということでいきましょう」  ということになった。  全体の構成は、毎月第一金曜日にぼくがレギュラー出演しているNHKラジオ金曜旅倶楽部「旅に出ようよ」ののりでいくことに…。  二人のレギュラー番組の雰囲気をそのまま会場に持ち込んで、あとは、話の流れるままに任せて、話を進めていった。 「今日はスタジオから飛び出して、ここ鎌ケ谷から生放送を…。  いつものように、今日も三つのテーマを…。  その一は、『市役所の屋上に上ると…』  その二は、『日本でここだけ、大仏という名のつく駅がある』  その三は…」  こんな感じで、あっという間の一時間、秋山コンビのトークショ ーは行われたが、終わってみれば、一番楽しんだのは本人たちだった。  さすがに、秋山隆さん。それに、番組には欠かすことのできないアシスタント役を務めた市職員のTさんも、みごとだった。  鎌ケ谷は北総台地の尾根にある。  市役所の屋上から鎌ケ谷の自然を意識して眺めると、里山の緑のほかに、富士山が見え、筑波山が見え、夕焼けが本当に美しい、そんな話もした。  今、市役所屋上を舞台にして、鎌ケ谷の自然をみんなでたっぷり楽しもうという、あるイベントを考えている。お楽しみに…。 (旅行作家・東京成徳大学教授観光文化学科長)