<季刊>タウン情報誌 Cityかまがや97号 インタビュー 

アルビレックス新潟   増田 繁人さん

いつか日の丸を 背負って

ぷろふぃーる 増田繁人(ますだ・しげと)1992年6月11日鎌ケ谷市鎌ケ谷生まれ。189cm75kg。A型。趣味読書。鎌ケ谷市立東部小、第二中、流経大柏高普通科をこの春卒業。中学の時強豪クラブFCクラッキス松戸に入団。高い身長を生かした空中戦が得意。DF。  市立船橋高校でバレー部に所属全国大会の経験もある姉とは大の仲良し。

 全国高校サッカー選手権大会で、流通経済大柏高校は激戦区の千葉県予選を制し、3大会ぶりの優勝を狙っていた。  準々決勝まで勝ち進み、1月8日いよいよ国立競技場にやってきた。鎌ケ谷市立第二中学校出身の増田選手はキャプテンでもあり、チームの要だ。ところがスターティングメンバーに彼の名前が無い。  なんと前日の練習で、右足首を捻挫し欠場。流経は中心メンバー3人の怪我で、久御山高校に2−2と追いついたが、ついにPK戦で敗退した。  とはいえJ1のアルビレックス新潟入団が内定しており、プロサッカー選手としての第一歩を踏み出す。

国立競技場での悔し涙

―先日の試合は残念でしたね。どんな思いでベンチに。
 もどかしくて、もどかしくて!出たかったですよ〜。  負ける試合ではなかった。自分たちが悪かった試合です。グランドでは泣くなと監督さんに言われてますので、我慢してましたけど、ロッカーまできたら、泣けて泣けて自分が一番大泣きしました。
―どういう怪我でした?
 背が高いので、空中戦をするのですが、前日ヘディング練習をしていて、着地時に味方の足を踏んじゃって。グキグキッといったんで、びっくりしました。
―今まで大きな怪我しましたか。
 1年生後半から2年生にかけて左足首と左膝の手術をして、1年弱試合はできませんでした。病院、リハビリ、腹筋運動、体幹トレーニングなどの日々でした。
―やめたいと思ったことは。
 無いですね。つらい時もありましたけど、皆が支えてくれました。キャプテンになってからは特に自分が弱音を吐いてたら駄目ですからね。我が強い人ばかりですから、けんかもしたし、悩んだりもしましたけど、やっぱり支えてくれたのは仲間たちでした。

サッカーに魅せられた中学時代

―サッカーをやり始めたのはいつ。
 中学校からです。それまでは野球をやっていました。
 FCクラッキス松戸で週5日、6時から8時まで練習。家に帰って晩御飯食べるのは9時半頃。でも楽しくて。このチームで過ごせたことが本当に自分にとって一番良かったことだと思います。臼井コーチに「言われた言葉を素直に受け止めるんだな」とほめられたことがあって、今でも言われたことはふてくされずに、「素直に」アドバイスとして受け止めるようにしています。
 クラブが休みの月・水曜日には近所の友達たちと川慈公園でサッカーし、暗くなったら缶けりして帰って。その人たちが試合に「川慈のプリンス繁人」なんてボードを作って応援してくれました。
 中学のクラブチーム仲間は「WE LOVE MAGU」というのを作ってくれました。「マグ」というのはポルトガル語でのっぽのことを「マグロン」というそうです。
―あの頃の二中はどうでした。
 まとまっていて皆仲良しでしたよ。突っ張っている子はかえって浮いてる感じだったと思います。休み時間もサッカーボール蹴ってました。身長は166cmで入学して、卒業する頃186cmで、20cmも伸びました。

夢は日本代表そして海外で活躍

―プロか大学か悩んだでしょう。
 いろんな人に聞くとメリットデメリット色々ありますから、余計に悩みます。最後は自分の気持ちに素直に従ったということでしょうか。大学にいくという保険をかける生き方もあるけれどやるからには前向きにと思いました。
―サッカー選手の寿命は短いですよね。その先も考えました?
 はい。プロサッカーも一日中体を使ってるわけではありません。結構勉強時間も取れそうなので、資格を取りたいです。トレーナーとか通信教育で先生の資格とか。でも今は、日本を代表する選手めざして頑張るのみです。
―佑くんで鎌ケ谷は盛り上がっていますが、サッカーも契約金はあるのですか。
 契約金はありませんが、「支度金」が出ます。上限が決まっていて380万円以下です。年俸は5試合に出るまでは480万円以下という規定です。しかも1試合は90分という計算で5分しか出なければ、九十分の5試合ということです。これはどこのチームも同じです。
 サッカー界に比べると野球の世界は夢のような世界ですね。でも1億円以上のサッカー選手もいますし、自分の将来性を買ってくれたと思いますから、体をしっかり作って、試合に出られるよう精進していきたいです。
―尊敬している選手は。
 中澤祐二選手〈横浜マリノス〉です。中澤さんの「不屈」という本があるのですが、苦労してプロになり、自分を律してまじめにやっている人なので、見習いたいと思います。 
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 身長189cm、75s。細い。顔も小さい。はきはきとにこやかに応える、感じのよい清潔感ある若者だ。さすが流通経済大柏高校サッカー部員150名を統率するキャプテン経験者だ。プロへの道が決定したことでうれしいパワー全開だが、1月17日には新潟へ。気を引き締めて旅立つと誓う。新潟は雪で練習はできないでしょうというと「高知や静岡でキャンプがおこなわれますから」と。  小学生の時鎌ケ谷市の税金ポスター最優秀賞を受賞。また投手で3番打者、千葉県中学校野球大会準優勝の記録もある。今回の活躍で、鎌ケ谷市市民スポーツ賞を受賞。皆さん応援してください。