CItyかまがや98号  『大震災と縄文人』@     絵・サリーちゃん 文・鉄人28号


 はじめに、この度の東日本大震災で被災された方々に、衷心よりお見舞い申し上げます。
 その時、私は渋谷区広尾に建つ「JICA地球ひろば」付近の路上で、両足を大きく開いて踏ん張り、これまで経験したことのない異常な大地の揺れに耐えていた。
 周囲を見回すと六本木ヒルズを初め、何本もの超高層ビルがまるで陽炎が立ち昇るように、揺ら揺らと怪しい動きを見せていた。  女性や子供たちは、この悪夢のような状況から逃げたくても逃げる場所も無く、ただただ、悲鳴をあげうろたえるばかりであった。  東京のど真ん中という非日常的な空間で大地震に遭遇した私は、パニック映画の中に身を置いているかのような錯覚に囚われた。

 当然のことながら帰宅難民となった私は、スカイツリーのお膝元で緊急避難所に指定された区立押上小学校で、一夜を明かした…。
 今回の大地震で発生した津波や液状化現象は、三陸地方から本県北東部や北西部地区に及ぶ広範囲に甚大な被害をもたらした。  また、福島第一原子力発電所の事故による放射性物質の漏出・拡散という深刻な事態は、おそらく今後の我が国のエネルギー政策に大きな影響を与えるであろうことは間違いないと思われる。
 放射性ヨウ素131は、ウランの核分裂によって生成される。  チェルノブイリ原子力発電所の事故では大気中に大量に放出され、特に幼児に大きな甲状腺機能障害を引き起こしたことで知られる。  一方、この放射線は医療用としても用いられている。このように放射性物質は多方面にわたり利活用されている。たとえば、コバルト60によるガンマ線照射は、悪性腫瘍の治療や各種衛生器具等の殺菌・滅菌などに役立っている。  また、放射性物質は自然界にも多種多様に存在するが、時間とともに崩壊(減少)する、というほぼ共通の性質を有している。

 さて、自然科学には滅法弱く、何でもかんでも応用する考古学はこの特性に着目した(以下次号)。